9/19 晴れる屋モダン杯
2015年9月19日使用デッキ:アドグレイス 4-2
R1 URw 双子 ○×○
R2 GWu カンパニー ○○
R3 護符 ○×○
R4 U マーフォーク ××
R5 BGRwu SCZ ×○×
R6 Rw バーン ○×○
http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD00118S/
R1 URw 双子 ○×○
R2 GWu カンパニー ○○
R3 護符 ○×○
R4 U マーフォーク ××
R5 BGRwu SCZ ×○×
R6 Rw バーン ○×○
http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD00118S/
9/12 晴れる屋モダン杯
2015年9月12日使用デッキ:アドグレイス 5-0
R1 GWb ジャンク ○×○
R2 UBW ジャンク ○○
R3 URb 双子 ×○○
R4 UR 双子 ○○
R5 UW コントロール ○○
http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD088681/
R1 GWb ジャンク ○×○
R2 UBW ジャンク ○○
R3 URb 双子 ×○○
R4 UR 双子 ○○
R5 UW コントロール ○○
http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD088681/
8/30 晴れる屋モダン杯
2015年8月31日使用デッキ:アドグレイス 1-3 Drop
R1 BGr ジャンド ××
R2 BGW ジャンク ×○○
R3 URb コントロール ××
R4 URb 双子 ××
R1 BGr ジャンド ××
R2 BGW ジャンク ×○○
R3 URb コントロール ××
R4 URb 双子 ××
8/29 晴れる屋モダン杯
2015年8月30日使用デッキ:アドグレイス 4-2
R1 URB コントロール ○○
R2 親和 ○○
R3 BGr ジャンド ×○×
R4 BGr ローム ○×○(トス)
R5 UR 双子 ××
R6 B 黒単 ○○
http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD088023/
R1 URB コントロール ○○
R2 親和 ○○
R3 BGr ジャンド ×○×
R4 BGr ローム ○×○(トス)
R5 UR 双子 ××
R6 B 黒単 ○○
http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD088023/
8/23 晴れる屋モダン杯
2015年8月23日使用デッキ:アドグレイス 1-2 Drop
R1 G 緑単信心 ×○×
R2 URB コントロール ○○
R3 URB スーサイドデルバー ×○×
R1 G 緑単信心 ×○×
R2 URB コントロール ○○
R3 URB スーサイドデルバー ×○×
8/22 晴れる屋モダン杯
2015年8月22日使用デッキ:アドグレイス 5-1
R1 URG エターナルコマンド ○○
R2 UG 感染 ××
R3 WUR コントロール ○○
R4 W ウィニー ○○
R5 WUR トラフト ○○
R6 WB トークン ○○
http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD087405/
R1 URG エターナルコマンド ○○
R2 UG 感染 ××
R3 WUR コントロール ○○
R4 W ウィニー ○○
R5 WUR トラフト ○○
R6 WB トークン ○○
http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD087405/
8/15 晴れる屋モダン杯
2015年8月16日使用デッキ:アドグレイス 4-1-1
R1 WUB ジャンク ○○
R2 Gb エルフ ○○
R3 WU トロン ○○
R4 URg 双子 ××
R5 WUR コントロール ○○
R6 親和 ID(○××)
http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD087177/
R1 WUB ジャンク ○○
R2 Gb エルフ ○○
R3 WU トロン ○○
R4 URg 双子 ××
R5 WUR コントロール ○○
R6 親和 ID(○××)
http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD087177/
7/25 晴れる屋モダン杯
2015年7月26日使用デッキ:アドグレイス 3-2
R1 WUR トラフト ××
R2 WU エンチャントコン ○○
R3 RGW カンパニー ×○○
R4 BG 感染 ○××
R5 精力の護符 ○○
R1 WUR トラフト ××
R2 WU エンチャントコン ○○
R3 RGW カンパニー ×○○
R4 BG 感染 ○××
R5 精力の護符 ○○
7/18・7/19 晴れる屋モダン杯
2015年7月20日7/18 使用デッキ:アドグレイス 1-2 Drop
RGB SCZ ××
RUB グリコン ○○
BGW カンパニー ○××
7/19 使用デッキ:アドグレイス 4-2
RWB ジャンク ××
Rwg バーン ○×○
BGr ジャンド ××
BGW カンパニー ○○
URg タルモツイン ×○○
BGr ジャンド ○○
RGB SCZ ××
RUB グリコン ○○
BGW カンパニー ○××
7/19 使用デッキ:アドグレイス 4-2
RWB ジャンク ××
Rwg バーン ○×○
BGr ジャンド ××
BGW カンパニー ○○
URg タルモツイン ×○○
BGr ジャンド ○○
7/4 晴れる屋モダン杯
2015年7月4日コメント (2)使用デッキ:アドグレイス 5-1
R1 URb 双子 ×○○
R2 RGW ZOO ××
R3 Uw トロン ○○
R4 G 起源の波 ○○
R5 Wb Soul Sisters ○○
R6 BGr ジャンド ○○
http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD085384/
R1 URb 双子 ×○○
R2 RGW ZOO ××
R3 Uw トロン ○○
R4 G 起源の波 ○○
R5 Wb Soul Sisters ○○
R6 BGr ジャンド ○○
http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD085384/
6/28 晴れる屋モダン杯
2015年6月28日コメント (5)使用デッキ:アドグレイス 5-1
R1 URb 双子 ○○
R2 親和 ○×○
R3 URw 昇天メンター ○×○
R4 BGr ジャンド ×○○
R5 R ビッグレッド ××
R6 BGw ジャンク ×○○
http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD084973/
R1 URb 双子 ○○
R2 親和 ○×○
R3 URw 昇天メンター ○×○
R4 BGr ジャンド ×○○
R5 R ビッグレッド ××
R6 BGw ジャンク ×○○
http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD084973/
6/27 晴れる屋モダン杯
2015年6月28日使用デッキ:アドグレイス 2-3 Drop
R1 G 緑単 ○○
R2 U トロン ○×○
R3 Rwg バーン ×○×
R4 U マーフォーク ○××
R5 Rwg バーン ××
R1 G 緑単 ○○
R2 U トロン ○×○
R3 Rwg バーン ×○×
R4 U マーフォーク ○××
R5 Rwg バーン ××
(通常の使われ方では)使われないと思います。
本来ここでアドグレイスに《Day’s Undoing》が入ったら構築最強!トップメタ!などと言えればよいのですが、《Day’s Undoing》が使用可能になったとしても、これまで同様の(微妙な)立ち位置に収まると思います。
今回「使われない」と考えているのは、例えば単純に「さすがに7枚引けば欲しいもの(コンボパーツ)が手に入るだろう」という風に捉える場合であって、何か特殊な使い方が見つかった場合にはその限りではありません。
「いや、7枚引けば欲しいものはあるだろう」と考える向きもあるかと思いますが、確かにそういうときも間々あるのですが、比較としてモダンで禁止となった、同じく"7枚"カードを見て内2枚を手札に加える《時を越えた探索》を何故以前私がアドグレイスに入れていたかについて少し書いてみたいと思います。
2014年秋頃から2015年初頭にかけて私はメインボードに1-2枚の《時を越えた探索》を入れたアドグレイスを使っており、その使い勝手にはある程度満足しておりました。《時を越えた探索》を何故入れていたかですが、7枚の内2枚手札に加えることによって「欲しいものが手に入る」ことを期待して使っていたのはもちろんですが、実はそのことよりも確実に「手札が1枚増える」ことに重きを置いておりました。確実に「欲しい物を手に入れる」のであれば、《神秘の指導》でよいのであって、それよりむしろ《時を越えた探索》に期待していたのは、手札が増えることにより、BG系のようなリソースを削ってくる相手に対してハンドアドバンテージが取れることを重要視していましたし、実際それが強みではあったと思います。案外7枚見ても欲しいものがないことが間々あったなという感想です。
ただし「それはあなたの感想ですよね」とも言えると思います。別の例で言えば「《深遠の覗き見》で5枚見ても欲しいものはおろか、インスタント/ソーサリーがそもそもない」、「2回マリガンしても《神聖の力線》が見当たらない」となると該当する方が大分増えるのではないかと思います。「《深遠の覗き見》を使えばだいたい欲しいものはその中にあるだろう」ということであればよりマナ・コストの軽い《深遠の覗き見》を初めから使えばよいというのもあります。
冒頭の《Day’s Undoing》の話に戻りますが、私はこの7枚引き直して(しかも手札と墓地も全部混ぜて)というのが、さほどよい結果になるように思っておりません。相手にターンが必ず渡るというデメリットもありますが、アドグレイスの場合には他のコンボデッキと違いインスタントで動けるにしても、マナがかかりすぎてなかなか現実的ではありません。また《時を越えた探索》はBG系に対する耐性を少し付けることができておりましたが、《Day’s Undoing》は返しのターンで《思考囲い》などのハンデスでパーツを落とされ、ハンドを見たことで相手側がプランを練れる状況になりうるなど、逆にBG系に対する裏目も目立ちます。最盛期の《時を越えた探索》ですらMOではコンボ達成までのスピードが落ちるためかアドグレイスに採用されておりませんでしたが、これはさらにそれより厳しいと言わざるを得ません。
現状メインボードに《Day’s Undoing》を投入する気はありませんが、何か《急かし》などではなくアドグレイスと親和性のあるカードと組み合わせることで《Day’s Undoing》特有の裏目(ターン強制終了、相手も7枚引く、実際の行動は相手から)が気にならなくなるのであれば、または特にサイドに投入することで有利になるマッチアップを見つけることができれば、使用することもありえるのではないかと思います。
[参考] 晴れる屋モダン杯 - The Last Sun 2014予選 7th
《時を越えた探索》入り アドグレイス
http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD072834/
本来ここでアドグレイスに《Day’s Undoing》が入ったら構築最強!トップメタ!などと言えればよいのですが、《Day’s Undoing》が使用可能になったとしても、これまで同様の(微妙な)立ち位置に収まると思います。
今回「使われない」と考えているのは、例えば単純に「さすがに7枚引けば欲しいもの(コンボパーツ)が手に入るだろう」という風に捉える場合であって、何か特殊な使い方が見つかった場合にはその限りではありません。
「いや、7枚引けば欲しいものはあるだろう」と考える向きもあるかと思いますが、確かにそういうときも間々あるのですが、比較としてモダンで禁止となった、同じく"7枚"カードを見て内2枚を手札に加える《時を越えた探索》を何故以前私がアドグレイスに入れていたかについて少し書いてみたいと思います。
2014年秋頃から2015年初頭にかけて私はメインボードに1-2枚の《時を越えた探索》を入れたアドグレイスを使っており、その使い勝手にはある程度満足しておりました。《時を越えた探索》を何故入れていたかですが、7枚の内2枚手札に加えることによって「欲しいものが手に入る」ことを期待して使っていたのはもちろんですが、実はそのことよりも確実に「手札が1枚増える」ことに重きを置いておりました。確実に「欲しい物を手に入れる」のであれば、《神秘の指導》でよいのであって、それよりむしろ《時を越えた探索》に期待していたのは、手札が増えることにより、BG系のようなリソースを削ってくる相手に対してハンドアドバンテージが取れることを重要視していましたし、実際それが強みではあったと思います。案外7枚見ても欲しいものがないことが間々あったなという感想です。
ただし「それはあなたの感想ですよね」とも言えると思います。別の例で言えば「《深遠の覗き見》で5枚見ても欲しいものはおろか、インスタント/ソーサリーがそもそもない」、「2回マリガンしても《神聖の力線》が見当たらない」となると該当する方が大分増えるのではないかと思います。「《深遠の覗き見》を使えばだいたい欲しいものはその中にあるだろう」ということであればよりマナ・コストの軽い《深遠の覗き見》を初めから使えばよいというのもあります。
冒頭の《Day’s Undoing》の話に戻りますが、私はこの7枚引き直して(しかも手札と墓地も全部混ぜて)というのが、さほどよい結果になるように思っておりません。相手にターンが必ず渡るというデメリットもありますが、アドグレイスの場合には他のコンボデッキと違いインスタントで動けるにしても、マナがかかりすぎてなかなか現実的ではありません。また《時を越えた探索》はBG系に対する耐性を少し付けることができておりましたが、《Day’s Undoing》は返しのターンで《思考囲い》などのハンデスでパーツを落とされ、ハンドを見たことで相手側がプランを練れる状況になりうるなど、逆にBG系に対する裏目も目立ちます。最盛期の《時を越えた探索》ですらMOではコンボ達成までのスピードが落ちるためかアドグレイスに採用されておりませんでしたが、これはさらにそれより厳しいと言わざるを得ません。
現状メインボードに《Day’s Undoing》を投入する気はありませんが、何か《急かし》などではなくアドグレイスと親和性のあるカードと組み合わせることで《Day’s Undoing》特有の裏目(ターン強制終了、相手も7枚引く、実際の行動は相手から)が気にならなくなるのであれば、または特にサイドに投入することで有利になるマッチアップを見つけることができれば、使用することもありえるのではないかと思います。
[参考] 晴れる屋モダン杯 - The Last Sun 2014予選 7th
《時を越えた探索》入り アドグレイス
http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD072834/
6/20 モダン神挑戦者決定戦
2015年6月20日使用デッキ:アドグレイス 4-3 Drop
R1 BGR ヴァラクート ○○
R2 Gw オーラ ○×○
R3 Gw オーラ ○○
R4 U マーフォーク ×○○
R5 UWr コントロール ××
R6 親和 ○××
R7 G コンボエルフ ○××
R1 BGR ヴァラクート ○○
R2 Gw オーラ ○×○
R3 Gw オーラ ○○
R4 U マーフォーク ×○○
R5 UWr コントロール ××
R6 親和 ○××
R7 G コンボエルフ ○××
アドグレイスは何故勝てたのか?
2015年6月15日
*末尾に入賞デッキリストあり
GPシャーロット2015にて「アドグレイス」というデッキが4位に入賞することなりました。それに伴ってかこのブログのリファラーを見ますと、「アドグレイス」という聞き慣れないデッキのことを調べるためアクセスも増えてきており、デッキへの関心も高まってきていることと思います。
今回「アドグレイス」が何故勝てたのかについて焦点を当ててみたいと思いましたが、そこから重点を少し移して「何故アドグレイスのこのリストで勝てたのか?」という点に主に言及していきたいと思います。正直なところ、何故今のメタゲームでこのデッキが入賞できたのか明快な説明がまだできません。「アドグレイス」同様、5位となった「《滋養の群れ》型グリセルシュート」もインスタントタイミングで一撃必殺が可能でかつピーキーなコンボデッキですが、何らかの理由でそのようなデッキが台頭しやすい素地があったのでしょうか?
話を元に戻し当該リストについて話を進めていきますが、今回のDarien Elderfieldの「アドグレイス」は《大霊堂の戦利品/Spoils of the Vault》[MRD] をメインボードに3枚据えた特殊な構成です。これまで1枚を補助的に使用するリストを見かけたことがありますが、3枚本格的に使用するリストは珍しいです。本人がインタビューにてMOも同様に《大霊堂の戦利品》入りアドグレイスを使用していたとコメントしておりましたが、数少ない「アドグレイス」使用者の中でも異彩を放つ存在です。なお海外の掲示板を見ていて《大霊堂の戦利品》を使用することに対する裏目について批判の声も上がっておりましたが、私も同様に今回のリストについてはやや否定的に捉えている部分もあります。そういった観点も踏まえ以下にリストの詳細について焦点を当てていきます。
▼《戦慄艦の浅瀬/Dreadship Reef》[TSP] の使用
本リストでは《神秘の指導/Mystical Teachings》[TSP] もフェッチランドも入っておらず、デッキに一切のシャッフル要素が排除してあります。
これは占術ランドの使用に効果的で、他のリストと比較して若干多めの計5枚の占術土地を使用しています。シャッフル要素を無くし占術ランドの効果を上げるまではよくある手法なのですが、土地関連で印象的なのが《戦慄艦の浅瀬》です。
もともと今回のメタゲームではトロンやジャンドが台頭し、トロンに対するジャンド側の回答として《大爆発の魔道士/Fulminator Mage》[MM2015] が多く使用されると前評判があったのではないかと思いますが、結果として巻き添え被害を被る多色のグリクシス系デッキが軒並み順位を落とし、結果としてTOP8内に2人のみ純正双子を送り込むことになった可能性があります。
誰もがこぞって《コラガンの命令/Kolaghan’s Command》[DTK] をデッキに投入している中で、実際には「《大爆発の魔道士》環境ではグリクシス双子と純正双子では純正が勝利した」と説明するのはあまりにわかりやすく真実味がないかもしれませんが、もしそれが正しい場合、今回の「アドグレイス」はフェッチランドを使用しておらず、基本土地の《平地》2枚以外はすべて特殊地形となり、メタゲームに逆行しているようです。またここでようやく《戦慄艦の浅瀬》の話になるのですが、「《大爆発の魔道士》環境」においては《戦慄艦の浅瀬》は単体で見てあまりにも脆弱です。おそらく一度貯蔵を行った後に破壊されるのではないかと思います。貯蔵しなければただの無色土地です。
追い打ちをかけるようですが、今回TOP8にトロンも精力の護符も見かけなかったのは、グリクシス/純正双子・デルバーサイドの《血染めの月/Blood Moon》[MMA] の影響もあるかもしれません。これは同様に特殊地形依存のデッキを咎めますが、今回のリストは《平地》二枚以外すべて特殊地形であり影響大です。当然のごとく《戦慄艦の浅瀬》は《山》になります。
とここまで《戦慄艦の浅瀬》がいかに環境的に厳しいかついて述べたものの、このリストにおいて《戦慄艦の浅瀬》の投入は合理的です。《大霊堂の戦利品》を考慮しますと、土地を出し過ぎる訳にいかず、《天使の嗜み/Angel’s Grace》[MMA] と同一ターンに使用するとき黒1マナが余計に必要となるためです。あまりに裏目があるように見えますが、勝ち上がっているということはその裏目以上に大聖堂の戦利品投入による突破力があったものと考えております。
▼《殺戮の契約/Slaughter Pact》[MMA] のサイドアウト
《殺戮の契約》をメインボードから抜いてしまうということは、つまりたまたま《呪文滑り》を入れたデッキとぶつかった場合、《稲妻の嵐/Lightning Storm》[CSP] を延々滑らされて手持ちの土地が足りなくなり勝利できない可能性が出てくるということです。準決勝はエルフカンパニーでしたが、カバレージでは《召喚の調べ/Chord of Calling》[M15] に《否定の契約/Pact of Negation》[MMA] を打っていました。ここで《召喚の調べ》が打ち消せない場合、メイン投入された《呪文滑り》が出てくる可能性がありました。《呪文滑り》以外でも《殺戮の契約》のサイドアウトにより親和や感染の3キル、双子コンボに対処しにくくなります。
ただこのサイドアウトも案外合理性があり、やはり《大聖堂の戦利品》によって追放される可能性を考えると1枚も入れないという選択があったのだと想像しています。他の一般的なリストでは《トレイリア西部/Tolaria West》[FUT] から《殺戮の契約》は元より《否定の契約》、《すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All》[CHK] 、さらにはサイドの《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》[M15] をサーチして裏目を無くす手法もありますが、その逆を行っています。今回の場合、2日目進出に親和・感染が多く双子も当然のようにおり、優勝したエルフカンパニーもいるのですから、《殺戮の契約》を抜くような構築がどこまでメタに対して妥当であったか謎ですが、ここでもやはり《大聖堂の戦利品》の突破力が裏目に勝ったのかもしれません。
カード2枚でここまで話が長くなってしまったのでここで切り上げますが、《戦慄艦の浅瀬》の使用と《殺戮の契約》のサイドアウトでよく上位に残れたものと思います。それくらい《大霊堂の戦利品》を手にしたアドグレイスに突破力があったのかもしれません。アドグレイスはインスタントで動くことが可能であり、上述の裏目を踏むことになりそうであれば、すぐさま動くことが可能です。
そもそも《大聖堂の戦利品》自体が裏目の塊のようなカードであり、そこさえ切り抜ければどんなデッキにも一撃で勝ててしまうことでしょう。今回おそらくは長丁場を乗りきれたのは、これまでのどこまでケアしても裏目が無くせないやや中途半端とも言えるアドグレイスの構築から脱却し、裏目を恐れない構築で突破力を身につけて次々一撃で相手を倒していったからなのではないかと想像しています。
Ad Nauseam Combo. Played by Darien Elderfield.
Grand Prix Charlotte 4th (Jun-2015)
GPシャーロット2015にて「アドグレイス」というデッキが4位に入賞することなりました。それに伴ってかこのブログのリファラーを見ますと、「アドグレイス」という聞き慣れないデッキのことを調べるためアクセスも増えてきており、デッキへの関心も高まってきていることと思います。
今回「アドグレイス」が何故勝てたのかについて焦点を当ててみたいと思いましたが、そこから重点を少し移して「何故アドグレイスのこのリストで勝てたのか?」という点に主に言及していきたいと思います。正直なところ、何故今のメタゲームでこのデッキが入賞できたのか明快な説明がまだできません。「アドグレイス」同様、5位となった「《滋養の群れ》型グリセルシュート」もインスタントタイミングで一撃必殺が可能でかつピーキーなコンボデッキですが、何らかの理由でそのようなデッキが台頭しやすい素地があったのでしょうか?
話を元に戻し当該リストについて話を進めていきますが、今回のDarien Elderfieldの「アドグレイス」は《大霊堂の戦利品/Spoils of the Vault》[MRD] をメインボードに3枚据えた特殊な構成です。これまで1枚を補助的に使用するリストを見かけたことがありますが、3枚本格的に使用するリストは珍しいです。本人がインタビューにてMOも同様に《大霊堂の戦利品》入りアドグレイスを使用していたとコメントしておりましたが、数少ない「アドグレイス」使用者の中でも異彩を放つ存在です。なお海外の掲示板を見ていて《大霊堂の戦利品》を使用することに対する裏目について批判の声も上がっておりましたが、私も同様に今回のリストについてはやや否定的に捉えている部分もあります。そういった観点も踏まえ以下にリストの詳細について焦点を当てていきます。
▼《戦慄艦の浅瀬/Dreadship Reef》[TSP] の使用
本リストでは《神秘の指導/Mystical Teachings》[TSP] もフェッチランドも入っておらず、デッキに一切のシャッフル要素が排除してあります。
これは占術ランドの使用に効果的で、他のリストと比較して若干多めの計5枚の占術土地を使用しています。シャッフル要素を無くし占術ランドの効果を上げるまではよくある手法なのですが、土地関連で印象的なのが《戦慄艦の浅瀬》です。
もともと今回のメタゲームではトロンやジャンドが台頭し、トロンに対するジャンド側の回答として《大爆発の魔道士/Fulminator Mage》[MM2015] が多く使用されると前評判があったのではないかと思いますが、結果として巻き添え被害を被る多色のグリクシス系デッキが軒並み順位を落とし、結果としてTOP8内に2人のみ純正双子を送り込むことになった可能性があります。
誰もがこぞって《コラガンの命令/Kolaghan’s Command》[DTK] をデッキに投入している中で、実際には「《大爆発の魔道士》環境ではグリクシス双子と純正双子では純正が勝利した」と説明するのはあまりにわかりやすく真実味がないかもしれませんが、もしそれが正しい場合、今回の「アドグレイス」はフェッチランドを使用しておらず、基本土地の《平地》2枚以外はすべて特殊地形となり、メタゲームに逆行しているようです。またここでようやく《戦慄艦の浅瀬》の話になるのですが、「《大爆発の魔道士》環境」においては《戦慄艦の浅瀬》は単体で見てあまりにも脆弱です。おそらく一度貯蔵を行った後に破壊されるのではないかと思います。貯蔵しなければただの無色土地です。
追い打ちをかけるようですが、今回TOP8にトロンも精力の護符も見かけなかったのは、グリクシス/純正双子・デルバーサイドの《血染めの月/Blood Moon》[MMA] の影響もあるかもしれません。これは同様に特殊地形依存のデッキを咎めますが、今回のリストは《平地》二枚以外すべて特殊地形であり影響大です。当然のごとく《戦慄艦の浅瀬》は《山》になります。
とここまで《戦慄艦の浅瀬》がいかに環境的に厳しいかついて述べたものの、このリストにおいて《戦慄艦の浅瀬》の投入は合理的です。《大霊堂の戦利品》を考慮しますと、土地を出し過ぎる訳にいかず、《天使の嗜み/Angel’s Grace》[MMA] と同一ターンに使用するとき黒1マナが余計に必要となるためです。あまりに裏目があるように見えますが、勝ち上がっているということはその裏目以上に大聖堂の戦利品投入による突破力があったものと考えております。
▼《殺戮の契約/Slaughter Pact》[MMA] のサイドアウト
《殺戮の契約》をメインボードから抜いてしまうということは、つまりたまたま《呪文滑り》を入れたデッキとぶつかった場合、《稲妻の嵐/Lightning Storm》[CSP] を延々滑らされて手持ちの土地が足りなくなり勝利できない可能性が出てくるということです。準決勝はエルフカンパニーでしたが、カバレージでは《召喚の調べ/Chord of Calling》[M15] に《否定の契約/Pact of Negation》[MMA] を打っていました。ここで《召喚の調べ》が打ち消せない場合、メイン投入された《呪文滑り》が出てくる可能性がありました。《呪文滑り》以外でも《殺戮の契約》のサイドアウトにより親和や感染の3キル、双子コンボに対処しにくくなります。
ただこのサイドアウトも案外合理性があり、やはり《大聖堂の戦利品》によって追放される可能性を考えると1枚も入れないという選択があったのだと想像しています。他の一般的なリストでは《トレイリア西部/Tolaria West》[FUT] から《殺戮の契約》は元より《否定の契約》、《すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All》[CHK] 、さらにはサイドの《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》[M15] をサーチして裏目を無くす手法もありますが、その逆を行っています。今回の場合、2日目進出に親和・感染が多く双子も当然のようにおり、優勝したエルフカンパニーもいるのですから、《殺戮の契約》を抜くような構築がどこまでメタに対して妥当であったか謎ですが、ここでもやはり《大聖堂の戦利品》の突破力が裏目に勝ったのかもしれません。
カード2枚でここまで話が長くなってしまったのでここで切り上げますが、《戦慄艦の浅瀬》の使用と《殺戮の契約》のサイドアウトでよく上位に残れたものと思います。それくらい《大霊堂の戦利品》を手にしたアドグレイスに突破力があったのかもしれません。アドグレイスはインスタントで動くことが可能であり、上述の裏目を踏むことになりそうであれば、すぐさま動くことが可能です。
そもそも《大聖堂の戦利品》自体が裏目の塊のようなカードであり、そこさえ切り抜ければどんなデッキにも一撃で勝ててしまうことでしょう。今回おそらくは長丁場を乗りきれたのは、これまでのどこまでケアしても裏目が無くせないやや中途半端とも言えるアドグレイスの構築から脱却し、裏目を恐れない構築で突破力を身につけて次々一撃で相手を倒していったからなのではないかと想像しています。
Ad Nauseam Combo. Played by Darien Elderfield.
Grand Prix Charlotte 4th (Jun-2015)
Maindeck (60)
Creature [4]
4 Simian Spirit Guide
Artifact [8]
4 Lotus Bloom
4 Pentad Prism
Instant [16]
2 Lightning Storm
3 Spoils of the Vault
3 Pact of Negation
4 Angel’s Grace
4 Ad Nauseam
Sorcery [8]
4 Sleight of Hand
4 Serum Visions
Enchantment [3]
3 Phyrexian Unlife
Land [21]
2 Plains
4 Seachrome Coast
4 Temple of Deceit
2 Dreadship Reef
4 Darkslick Shores
4 Gemstone Mine
1 Temple of Enlightenment
1 Laboratory Maniac
4 Leyline of Sanctity
2 Esper Charm
1 Slaughter Pact
3 Darkness
1 Patrician’s Scorn
1 Repeal
1 Gigadrowse
1 Pact of Negation
各スリーブの使用感
2015年6月9日最近モダン杯にハイパーマットのスリーブで出ると二回(計10-12回戦)分程度でファローがしにくくなって困っている。主にはスリーブとスリーブ間のベタつきが問題なのだけど、手の汚れや油がいけないんだろうか。なお古いデッキに使っていたハイパーマットのスリーブをもう一度使ってみると全然ベタつかずに使えたりするんだけど、生産時期によって耐久性が全然違っていたりする。多分そのとき石油価格が低かったんだろう。
対戦相手のスリーブをシャッフルしていて、結構摩耗しているものを使っている人がいるけど、カードが折れる原因になったり、シャッフルがストレスフルになるので、早めに変えた方がいいのではないかと思うときが間々ある。
過去に使ったスリーブの使用感について(そんなに数ないけど)
⇒個人的に末尾のRSSスリーブをおすすめします
▼KMC ハイパーマット
・ベタつきやすい ⇒ 表面にゴミがつきやすい
・お店によっては80枚400円くらいで売っていて安い
・ファローシャッフル時にひっかかる感覚が少ない
・ロットごとのバラツキ少ない
▼KMC ハイパーマット プレミアム
・通常版よりややベタつきにくい
・50枚350円くらいで通常よりやや割高
・ロットごとのバラツキ少ない
・Foilが映えない
・まだ黒しかない
▼ウルトラプロ(通常)
・ハイパーマット同様ベタつく
・50枚300円くらい
・ハズレを引くとファロー時にかなり引っかかる
・ファロー時に裂けやすいロットがある
▼晴れる屋スリーブ
・デフォルトでベタついているというかファロー時の摩擦がすごい
・50枚250円とお安め
・デザインが人を選ぶ
▼ざらざらスリーブ(マイルストン)
・ファローしやすくさほどベタつかない
・100枚500円くらい
・かなりぴったりなサイズでインナーを選ぶ(間違えるとはみ出るか入らない)
・かなりぴったりなので、スリーブに入れにくい
・薄めなので変に力を入れるとカードが折れそう
・手が小さい人でもシャッフルがしやすい
・シングルスリーブにするなら最高
▼RSS スリーブ
・50枚300円
・ファローしやすくサラサラ感が長持ちする
・悪く言えば滑りやすく馴染みにくい
・他のスリーブより大きさにゆとりがある ⇔ マイルストン
・晴れる屋店頭では売っているが、ネットで売っていない
・KMCと比べると若干薄め
▼アルティメットガードスリーブ
・クリアータイプはすぐ裂けた
・マットタイプはバラツキ酷かった
ここからは使ったことはないけど対戦相手のものをシャッフルしてみた感じ、これから試してみたいものについて
▼MTG 公式 ウルトラプロスリーブ(絵柄付きのやつ)
・ベタついててファローもしにくく引っかかり試す気にならない
▼ドラゴンスリーブ
・100枚1,000円とお高め
・海外のレビュー動画などで見る限り薄めでマイルストンのざらざらスリーブに近いのかも
・晴れる屋通販以外で売っているのを見たことがない
対戦相手のスリーブをシャッフルしていて、結構摩耗しているものを使っている人がいるけど、カードが折れる原因になったり、シャッフルがストレスフルになるので、早めに変えた方がいいのではないかと思うときが間々ある。
過去に使ったスリーブの使用感について(そんなに数ないけど)
⇒個人的に末尾のRSSスリーブをおすすめします
▼KMC ハイパーマット
・ベタつきやすい ⇒ 表面にゴミがつきやすい
・お店によっては80枚400円くらいで売っていて安い
・ファローシャッフル時にひっかかる感覚が少ない
・ロットごとのバラツキ少ない
▼KMC ハイパーマット プレミアム
・通常版よりややベタつきにくい
・50枚350円くらいで通常よりやや割高
・ロットごとのバラツキ少ない
・Foilが映えない
・まだ黒しかない
▼ウルトラプロ(通常)
・ハイパーマット同様ベタつく
・50枚300円くらい
・ハズレを引くとファロー時にかなり引っかかる
・ファロー時に裂けやすいロットがある
▼晴れる屋スリーブ
・デフォルトでベタついているというかファロー時の摩擦がすごい
・50枚250円とお安め
・デザインが人を選ぶ
▼ざらざらスリーブ(マイルストン)
・ファローしやすくさほどベタつかない
・100枚500円くらい
・かなりぴったりなサイズでインナーを選ぶ(間違えるとはみ出るか入らない)
・かなりぴったりなので、スリーブに入れにくい
・薄めなので変に力を入れるとカードが折れそう
・手が小さい人でもシャッフルがしやすい
・シングルスリーブにするなら最高
▼RSS スリーブ
・50枚300円
・ファローしやすくサラサラ感が長持ちする
・悪く言えば滑りやすく馴染みにくい
・他のスリーブより大きさにゆとりがある ⇔ マイルストン
・晴れる屋店頭では売っているが、ネットで売っていない
・KMCと比べると若干薄め
▼アルティメットガードスリーブ
・クリアータイプはすぐ裂けた
・マットタイプはバラツキ酷かった
ここからは使ったことはないけど対戦相手のものをシャッフルしてみた感じ、これから試してみたいものについて
▼MTG 公式 ウルトラプロスリーブ(絵柄付きのやつ)
・ベタついててファローもしにくく引っかかり試す気にならない
▼ドラゴンスリーブ
・100枚1,000円とお高め
・海外のレビュー動画などで見る限り薄めでマイルストンのざらざらスリーブに近いのかも
・晴れる屋通販以外で売っているのを見たことがない
6/6 晴れる屋モダン杯
2015年6月7日使用デッキ:アドグレイス 4-2
R1 Wr エンチャントコン ×○○
R2 Gw エルフ ××
R3 WB トークン ○○
R4 GW オーラ ○○
R5 BGr ジャンド ××
R6 GW オーラ ○×○
R1 Wr エンチャントコン ×○○
R2 Gw エルフ ××
R3 WB トークン ○○
R4 GW オーラ ○○
R5 BGr ジャンド ××
R6 GW オーラ ○×○
5/31 GP千葉 チームモダン
2015年6月1日使用デッキ:アドグレイス 5-2
⇒チーム戦績:5-2(チームメイト個人戦績:ガルガドン 4-3 、LO 3-4 )
R1 G トロン ○××
R2 G トロン ○×○
R3 UWR コントロール ○○
R4 WB トークン ××
R5 親和 ○○
R6 Rwバーン ○○
R7 ハサミタルモ親和 ○×○
⇒チーム戦績:5-2(チームメイト個人戦績:ガルガドン 4-3 、LO 3-4 )
R1 G トロン ○××
R2 G トロン ○×○
R3 UWR コントロール ○○
R4 WB トークン ××
R5 親和 ○○
R6 Rwバーン ○○
R7 ハサミタルモ親和 ○×○